スミオさんが英語学習の取り組みについてとても素敵な記事をアップされています!
そして私も現状について記事を書きたくなりました!
英語の学習を始めて約1年半になりますが、その間にどんなことを感じて・どれくらい力が上がった実感があるのかなどについてまとめたいと思います。
開始時点での英語スキル
まず、英語学習を始めた当初に書いた記事がこちら。
英語の学習をはじめてみた1(アラジン編) - ゲームエフェクトデザイナーのブログ (新)
当時ディズニーアニメのアラジンを観て分からなかった単語を大量にメモっていますが、いやあ‥今見ると「こんな単語も分からなかったのか‥」というものが結構あります。。1年半経った今リストアップしていた単語をチェックしてみたら丁度半分くらいは分かったので、ポジティブに捉えればそれなりに成長しているのかなと(でも半分は今も分からない)。
●学生時代
自分の場合、高校時代の英語と数学は授業中ずっと寝ていてテストは散々でした。なので中学英語以降の学習はゼロに近い状態です。高校は美術科、そしてデザインの専門学校に入ったため、良くも悪くも普通教科の受験勉強というものを一切やらない人生でした。。
わざわざこんなことを書いているのには「歳を取ってしかも無学な状態からでも大丈夫ですよ」ということを証明したいというのがあります。
今からでも高校に入学し直して勉強したいし、この歳になって記憶への定着が悪くなってから英語を勉強し始めるということに大きな足枷も感じてますが‥
でも数年前、同じようにこの歳になってから C# に手を出してツールを作れるようになって自信に繋がったことを糧に、習得後に素敵な未来が待っていると信じて英語学習も続けていきたい気持ちでいます。
●当初のTOEICのスコア
英語学習を開始して少し経ってから人生で初めてTOEICを受けてみました。この頃、中学英語の学習サイトで一通り確認し直していたと思います。マークシートは全く分からなくとも全て埋めました。
その時の結果は丁度400ほどでした。
絶望の120分で「これは宇宙語か何かかな?」と思いました。
この半年後くらいにもう一度受けて480くらいになりましたが、やはりひたすら絶望の120分で心底ヘトヘトになるし「もう当面受けないでいいや」という気持ちでした。。
今の英語スキル
今の英語スキルのチェックのため、また1年後にどれくらい成長したか振り返りやすいよう、おかずさんやスミオさんがオススメされているCASECを自分も受けてみました!
オンラインで受験でき、クレジットカード決済なら申し込んですぐ開始できます。試験自体も40分ほどで終わってすぐに結果を表示してくれます。TOEICとの大きな違いは、長文読解が無いことと、音声を聴いて英語で書き起こす問題がある点です。
今回の結果はこちら。
今のTOEICの目標は600で1年後には700は超えていたいので、まだ一歩及ばずという感じですが、TOEICのための勉強をしていないことと開始当初400だったことを考えるとまずまずでしょうか。実際に昨年の終わり頃にTOEICのオンラインテストを受けた際は560ほどだったのでこの目安は近いと思いました。
とは言え感じるのは今のレベルでは Listening も体感ではまだ全然2~4割くらいしか言ってることが分からないし、Writing や Speaking も言いたいことが全然パっと出てきません。
それからTOEICでは時間が十分あるなら長文読解の正解率がぐっと上がる手応えは感じ始めています。一度目を通すだけですぐ理解できる瞬発力がまだありません。
あと、DCCツールの英語UIやネット上での英文に対する英語アレルギーはかなり緩和されてきていると感じています。
学習スタンス
実は自分の場合、元々「1年後にGDCに行く」とか「2年後に海外で働きたい」といった学習の明確な目標がなくて「海外情報がストレス無く得られたらいいな~」くらいの緩い感じでした。
この辺りは、仕事で必要に迫られていたり海外進出の野望を抱いている方と大きく違っている点になるかと思います。
また情報収集目的という意味では Reading と Listening ができれば良いのですが、Reading は DeepL翻訳があるので学習の動機に繋がりにくいですし、一方で Listening は絶望的なほど膨大な時間を費やしそうで「近道したいなあ」と強く思わせられます。
一方で実は英会話が楽しいと感じていて、Listening と Speaking のどちらも磨きたいし発音もネイティブのように発音したい。なので、結局のところ全てのスキルをバランス良く磨いていきたいという感じになります。
加えて「勉強するぞ!」という感じではなく、楽しいと感じることベースで続けていきたいという感じで、これは当初から今も変わっていないスタンスです。
しかし英語アレルギーが減ってくるにつれ、単語を調べて覚えたり高校英語の授業動画を観たりといったことも楽しく感じられるようになり始めました。
この1年で行ったこと
色んなことを片っ端からやってみたりはしました。
・スマホや仕事で使うツールの言語設定を英語にする
・Steamのゲームの言語設定を英語にして調べながらプレイする
・英会話カフェに参加する
・Twitterで英語で発言する
・プレゼンスライドを英訳してみる
・中学英語の復習
こちらにお世話になっています! ⇒ 中学英語 学習サイト
ただ、ある程度長い期間行っていることとしては以下のようなものがあります。
●動画視聴
1年以上、NetflixでChromeアドオンの「LLN」を使って英語字幕と日本語字幕を同時に表示しながら海外ドラマ・アニメを観ています。多い時は月150話くらい観ています。
Netflixでの英語学習に英語対応の日本アニメを視聴してみる - ゲームエフェクトデザイナーのブログ (新)
まだ日本語字幕無しでは全然ダメなので最初から両方表示していて、知らない単語が登場したらクリックして確認する程度のゆるい感じでやっています。
基本的には聞き取れないスピードだし分からない表現が大量なので、学習効率は悪いと思いますが、とにかく楽しむの優先+耳を慣れさせるくらいの感じです。
今はYouTube用に同じアドオン「LLY」があるので単語をすぐ調べられるのと「Mouse Dictionary」(公式サイトおすすめの英辞郎辞書の導入とショートカット設定は実施した方が良いです)を併用することでフレーズも多少調べられるようになります!
●DMM英会話
実は当初に1ヵ月で挫折しました。
スタンダードプランで始めましたが、1日25分、日本語が通じない講師と英語のみでやり取りする必要があるため、聞き取れない際に「Could you say that again?」で聞き返し、それでも聞き取れない場合に「Sorry, could you type in chat box?」とテキスト入力をお願いする‥というのをレッスン中に何度も何度も繰り返す必要があって申し訳なくなり、またうまく言えなくて詰まる度に気まずく感じてしまい、たった25分のレッスンが恐ろしく長いと感じました。この辺は性格によると思うのですが、少なくとも自分の場合はもっとコミュニケーションできる状態になってからじゃないと精神的にキツいと思って一旦辞めました。
その後、大分経ってからプラスネイティブプラン(月額が一気に上がるけど英語ネイティブ講師と日本人講師が選べる)で再開してもうすぐ3ヵ月になります。
毎回、日本人講師だけを選んで基本的には英語でやり取りしつつも「こういうことをシンプルに言いたいけどどう言えば良いですか?」とか「他に良い言い回しありますか?」とガンガン質問するようにしています。この辺りの質問を英語でサラっと聞けるようになってくれば、スタンダードプランに戻せるなあと思っています。
ちなみにプラスネイティブプランで再開した際には「みんなの優待」に加入して3ヵ月間30%オフのキャンペーンコードを利用しました。詳しくはこちら。
レッスンの内容としては、フリートークだと話を盛り上げてくれる先生じゃない限りまだ自分には厳しいと感じているので、以下の2つの教材をメインでやっています。
・基礎がまだまだと感じるうちは教材の「会話 Intermediate」を進める
単語・リスニング・ロールプレイ・質疑応答とバランス良い構成になっている
ただし、25分で最後までテンポ良く進めるには30~60分の予習が必要
Role Playはスキップしない(重要)
・簡単な文章を瞬間的に沢山発言する力を身に着けたいなら教材の「写真描写」
ただし1人でも練習できる内容なので、講師に沢山質問しないと勿体ない
予習の時間が取れなかった場合はこちら
●学習内容を Excel や OneNote や Google Spreadsheet にまとめる
例えばDMM英会話の教材「会話」の予習はこんな感じでメモっていて、長文リスニングのパートはここでディクテーションしながら受けています。
他にもとにかく何でもまとめています。
まとめること自体が好きな性分なので苦が無いのと、見返して役にも立っています。
余談として、最近始めたのが1日1つ頻出動詞を調べて Google Spreadsheet を埋めていくことです。シートをアルファベット単位で分けています。
中学で習うような動詞でも、いざ例文を作ろうと思うと「あれ、前置詞はなんだっけ‥?対象となる人を動詞の直後に置けるんだっけ‥?」みたいに、とにかく使い方が分からないんですよね。。
そして調べた単語はDiscordの英語コミュニティの方でゲーム開発になるべく関係がある感じの例文を作って投稿しています。
ちなみに先のスプレッドシートを公開して勉強中の人が閲覧できても多分あまり役に立たなくて、自身で調べて例文を作ること自体が役に立つ感じじゃないかなと思っています。
全ての動詞を調べるのに1年以上かかりますが、DMM英会話等ですでに調べた単語が出てきた際にはスっと頭に入ってきていて、早速役に立っている実感があります。
英語が難しいと感じている点
まず、以下のように根本的な概念が日本語とかなり違う点。
●どう発音するのが正解か文字から分からない
(日本語でも漢字はそうだけど仮名の読み方は完全に共通)●名詞に単数形と複数形があり、冠詞が存在する
唇は単数形かと思いきや上下にあるから Lips
果物や野菜と言う時に fruit and vegetables だったり●自動詞 / 他動詞の存在(しかも1つの動詞で両方あることが多い)
●文の基本構成が日本語と逆(よく言われているやつ)
●「It, that, there」が主語になる構成が多い
●「無いものがある」という言い回しが多い
I have no idea. / Nobody knows. / There's no air. など●英文は抽象的で色んな受け取り方ができる印象がある
そのため前後の文脈が無いと正しく訳せない
他にも以下のような要素があるかと思います。
●国によって発音・スペル・単語そのものに違いが出る
water が「ウォーター」だったり「ワラァ」だったり
フットボールとサッカー、タクシーとキャブ、パンツとトラウザーとか●日本での和製英語やカタカナ発音に惑わされる
claim は日本でのクレームとは違って「主張」だったり
発音も virus はウイルスじゃなくてヴァイルス、IKEA はアイケア
theme はテーマじゃなくてスィームだし
statusはステータスじゃなくてスターデス●日本にしか無い言い回しをどう表現したら良いのかで混乱する
「お疲れ様」「頂きます」「ただいま」など
それから、学習に関してはとにかく日々できるだけ多く英語に触れ続ける必要がある点。特にCGやプログラムを生業としている我々にとってはプライベート時間を仕事に直接関係のあるスキルアップに費やせなくなるジレンマがあるかと思います。ここは投資だと思って割り切って英語に一極集中する形で取り組んでいます。
加えて、単語を知らなければ話にならないので頻出単語を覚えるのが必須なのは当然なこととしても、問題は簡単な単語の羅列なのに意味が全く分からない場面に頻繁に遭遇する点。
例えば以下のような文章。
It's up to you. それはあなた次第です。
It's on me. それは私の奢りです。
You can count on me. 私に任せてください。
Leave it to me. 私に任せて。
He is about to eat it. 彼はそれを食べようとしている。
I'm sick of overtime. 残業にはウンザリです。
こんな感じで意味を知らないと全く謎の文章になるのですが、これも単語同様によく遭遇するものはとにかく覚えていくしかないですよね。。
あと簡単な単語ほど意味や使い方が大量にあって混乱しますが、特に「have」は動詞と完了形以外にも使役でも使ったり、あと助動詞の中でも「Would」が推量・仮定法・過去の慣習など使い道が多くて混乱したり。
同じ1つの単語で名詞・形容詞・動詞のように品詞が違う使い方ができるものが多かったり、単語の末尾に「ly」が付いていて副詞かと思ったらそうじゃなかっりと紛らわしいものがあったり、単語の頭に付いて反語の意味を与えるものにも「in, im, un, de, dis」と種類が多かったり、慣れないうちは何もかもが「ややこしい!」と感じます。
仮定法で時制の表現が変わるといった特殊な文法ルールが大量にあって、そういうのは今すぐ覚える必要が無くても会話で出てきたら頭がフリーズします。
そもそも「the」が付く付かない条件や「ドラゴンのクエスト」と言いたい時に「Dragon Quest」「Dragon's Quest」「Quest of Dragon」のどれが自然なのか(そしてDragonは単数形が良いのか複数形が良いのか?)とか「all, some, any は複数形・whole, entireは単数形・a variety of, various は複数形‥だっけ?」とか、「data や information は可算名詞だっけ不可算名詞だっけ?」とか、ちょっとしたことで迷って思考が止まっちゃいます。
こういった文法関連はちゃんと勉強していなかったツケが大きそうだと感じています。
そしてこれらのどれもこれも、筋トレ的に反復して身に沁み込ませていくか、または英語コンテンツに日々沢山触れて徐々に慣れていくかしかないなあと感じます。
加えて、覚えるだけじゃなくて実際にアウトプットで使うことですよね。特に海外の方とコミュニケーションが少しずつでもできていっているという実感が学習持続の助けになっているように思います。
そうして1年半続けたところ学習が徐々に楽しくなってきたので、そこまで来ると上記の厄介な文法ルールに対しても好奇心が勝ち始めます。覚えることが多すぎて気が遠くなるように感じたりリスニングわからん過ぎて絶望しても、なるべく自分に合った負担の少ない方法で続けていくのが大事だなと思いました。
今年の目標
Discordの英語ボイチャで、みんなが喋ってる内容の7~8割は理解できるようになりたい!そして簡単な短文の羅列で良いのである程度スラスラと言えるようになりたい!
あと今年ラストにもう一度CASECにトライしてみて、2020年初期のスミオさんのスコアに届いたらいいなあ~と思っています!
●最近見つけて良い感じに思ったサイトのメモ
TEDの公式サイトはこちら。
全文が英語に書き起こされているものについては、今喋っている部分がハイライト表示されたり、文章をクリックしたら動画もその場所にスキップしてくれたりと非常に便利です。YouTubeの自動文字起こしで観るよりも、公式サイトで文字を追いつつ単語やフレーズは「Mouse Dictionary」で調べる方が良さそうです。
※TEDの活用方法について記事にしました!
TEDの視聴に公式サイトを活用する - ゲームエフェクトデザイナーのブログ (新)
語源から単語を覚えるアプローチは書籍でも良さそうなものがありますが、たまたま検索でヒットしたこちらも良さそうだったのでメモしておきます。
中学英語・高校英語の授業動画が無料で閲覧できます。
高校英語の動画を3日くらいで全部観れないかなと思って年始に集中して観てましたが、1本1本の動画の尺は短いとは言えかなりの量があるので、ゆっくり見ることにしました。
それから、Shigeki Saitoさんがブログでゲームデザイン用語をまとめられています!