ゲームエフェクトデザイナーのブログ | A Real-Time VFX Artist's Blog

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CEDEC2019に参加してきました!(全体的な感想)

CEDEC2015以来の参加です。
※会場で色んな人に5年ぶりと言いましたが4年ぶりでした‥

最初、ビジュアルアーツのセッションが少ないこともあって「タイムシフト視聴できないものを中心に受講しようか?」と思っていたのですが、結局その都度「最も興味があるもの」を受講していきました。

受講したセッション


■1日目:

どんな物語にしたいか共有する~『エースコンバット7』のナラティブ制作手法~
業界最先端のVFX制作の現場とSPARKGEARの最新機能について
日々の業務から少しずつ始める!TA育成について話すラウンドテーブル
ゲームUIラウンドテーブル2019
内製レンダリングエンジンにおける採用技術と最適化手法

■2日目:
Mesh Effect Shape : 2Dカートゥーン調デザインから、その魅力のままにアニメーションする3Dエフェクトメッシュを軽量かつ効率良く作る!
『Tales of ARISE』におけるレンダリング技術と高速化
ディファードレンダリング上で表現するアニメルックの追求とその手法

■3日目:
『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』~3Dグラフィックスの絵作り
プロシージャルゲームコンテンツ制作ブートキャンプ 2019 Part 1 バリエーション生成
プロシージャルゲームコンテンツ制作ブートキャンプ 2019 Part 2 機械学習
『描画が出来る人』ってどうやって育てればいいんだろう?~描画エンジニア育成プロジェクトポストモーテム

ちなみに初日の夜は知り合いの懇親会にお邪魔して色んな方々と交流。

2日目の最後のセッション中はSPARK社のブースとEpic Games Japanのブースにお邪魔した後に知り合いの方々とお茶、夜はDeveloppers Nightに参加、その後は知り合い同士で2次会へ。

3日目の最後のセッション中はまた別の知り合いの人たちとお茶、夜はArtists Meets Technicalsに参加、その後は知り合い中心で朝まで飲んで始発で大阪に。

といった感じで、せっかく関東まで行くので今回は半分以上が交流目的でしたが、十分に目的は果たされてとても充実した3日間でした。。

エンジニアの方には裏CEDECというものがあるようなので、調べてみると良いかも?

CEDECの大きな醍醐味の1つは交流かと思います。見知らぬ人との会話が苦手な人でもむしろ交流に最適と思います。人が多くめっちゃ熱気あるので。そんな訳で、CEDECに行かれる方はぜひDeveloppers Nightや非公式懇親会に参加されると良いかと思います!

総評


今回参加したどのセッションもとても良い内容だったので満足度が高いのですが、何よりビジュアルアーツのカテゴリであってもアカデミックな要素が感じられるものが多い印象で、日本最大のカンファレンスとして素敵なことだと思いました。

個人的にとても印象的だったセッションのトピック3つはこちら。

マーザさんのエフェクトメッシュ生成

ポリフォニーさんのHoudiniで発芽のシミュレーション

SPARKGEARでエディタ内でのプロシージャルアセット制作

受講されていない方はぜひタイムシフト視聴してみてください。
感想は、個別にちょこちょこっと書くかも知れません。

ちなみにセッション開始前はどこも長蛇の列で混雑が激しいものの、ラウンドテーブル以外は案外ちゃんと座れたので良かったです。。ただ列が蛇行してすごいことになっている部屋もあって、参加者も大変ですがスタッフの方々も大変だなと思うのでした。

みなさまお疲れさまでした‥!

それから、会社内で「参加して何の意味があるの?」と言われたという友人もいましたが未だにそういう方って存在するんだなあって。それって「従業員は無菌室に閉じ込めて仕事与えておけばいい」くらいの考え方な気がします。参加して何を得られるかは本人次第ではあると思うので、もしかしたら人によっては受講セッションと期待した内容が合わなかったり人との交流が無かったりで時間を無駄にしたと感じる人もいるかも知れないですが、これだけ様々な取り組みを行っている企業が集まって一斉に情報発信がなされ(各種ブースも含めて)、またそこにアンテナを張る人々が集まっているので、熱気のある会場の空気も含めて様々な刺激を得られる場であることは間違いないと思います。

という訳で、タイムシフト視聴が存在する今でも尚、現地で受講するということにはとても意義があるということを再認識できた3日間でした。

個別レポート