ゲームエフェクトデザイナーのブログ (新)

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おおまかな開発コストの計算方法

ゲーム開発で作業量やコストを見積もる際に「工数」とか「人月」や「人日」といった単語が出てきます。今回はそのあたりの話について。

 

工数と人月って?


工数とは作業量(作る物のボリューム)のことです。
人月とは作業量や制作にかかる費用(コスト)を測る単位で、下記のような計算になります。

人月 = かかる人数 × かかる月数 


1人で10か月かかるボリュームなら10人月。
2人で5カ月かかるボリュームもまた10人月。
10人で1カ月も10人月(人数多けりゃ短期間で完成するものでもないですが‥!)。

人日も同様に、1人で10日かかるボリュームなら10人日です。

 

実際に開発にどれくらいのお金がかかる?


人月によってボリュームが出たところで、実際にどれくらいのお金がかかるのか‥
こういう時「人月100万」みたいな単語が飛び出したりしますが、1人1カ月で100万円のお金がかかる‥という計算のことで、これを「人月単価」と言います。
ゲーム業界で国内だとよく聞くのが人月単価50~100万あたりでしょうか。
かなり上下しますが、大手メーカーで大ざっぱに100万だったりするようです。
100万と言っても、これはその人の月給が100万円ということではなく、会社の家賃やスタッフの機材、総務や人事といった開発職以外の人の給料など全て込みでこのお値段‥ということのようです。
たまに「人月単価はお給料の2倍が目安」というのを耳にしますが、大手企業だと土地が高い場所にあったり人事部や法務部など多くの部署が存在したりで色々とお金がかかってこのお値段‥ということでしょうか。

さて、ここで以下のような工数が出ているとします。

プレイヤーキャラクター1体のモデリングとアニメーション 5人月


これは1人なら5カ月かかるボリュームになるのは先に書いた通りですが「1人月100万」の単価なら500万円かかる‥という計算になります。

そんな感じで開発コストを想像してみます。
10人のスタッフが1カ月稼働して1000万、1年稼働して1億2000万ですね。
人月単価が70万円なら10人のスタッフが1カ月稼働して700万、1年で8400万ですね。
お金があっちゅう間になくなりますねコレ。恐ろしい。
人月単価は人件費がお安い国にアウトソースする場合は当然もっと安くなります。

 

色んなタイトルの開発費


よくビッグタイトルで「開発費は40億」とか「100億」といった情報がニュース記事に出ていたりしますが、これがどれくらいなのかはもう計算できるハズ‥!

● 40億の場合

少し前の時代をイメージして、大手企業の完全内部制作で人月単価100万と考えると4000人月になります。
100人で40カ月(3年と4カ月)といった感じでしょうか。
実際にはコアメンバーでスタートして少しずつ人が増えて量産期間に最大人数になって調整期間あたりでどんどん人が抜けていく‥という感じで人数も変動するので、そんなに単純ではないと思いますが、大ざっぱにイメージする分にはこんな感じで良いと思います。
この規模、40億でも超大作ですね‥!

● 100億の場合

今度は人月単価70万で計算してみます。
すると約1万4285人月というとんでもない数字が出ました。
開発に5年かかったとして60(カ月)で割ると約238人という数字が出ます。
開発に3年なら約396人です。規模は分かりましたが自分には現場のイメージは全くできません。。


さて、大規模タイトルの開発費を見てみると、今度は「これってペイできるの?」という話になると思います。
それについては「おおまかなゲームソフトの売り上げの計算方法」に続きます。
(間違ってたりツッコミどころがあったりしたらすみませんがコメントお願いしますっ)