うちの両親は高校が一緒で、同じ美大に入り学生時代に結婚。母はデザイナーで父は油彩画家という変わった家庭環境で自分は育ちました。
父は音楽はクラシックやオペラを聞くかと思えばビートルズやエンヤなどの洋楽や、YMOから嘉門達夫まで幅広く聴く人で、本も美術書や哲学書を読む一方で漫画も手塚治虫・ちばてつや・永島慎二・白土三平・永井豪・諸星大二郎などの作品が本棚にたくさん並んでました。
中でも「火の鳥」や「AKIRA」といった大型の本には表紙がトレペで包まれ大事に収納されていたのが印象に残っています。
そんな家だったので、人がゴミのように死んでいく「カムイ伝」とかを小〜中学校くらいの頃に読んで育ったのですが、もちろん藤子不二雄のような子供らしい漫画を買ってもらったりもしていました。
その中では「ドラえもん」が好きでしたが、「ひとりぼっちの宇宙戦争」とか「ポストの中の明日」のように藤子不二雄の短編も好きで、その影響でちょっとした漫画を描くこともありました。
GBでレッドアリーマーが主人公のゲームが出た時には、レッドアリーマーの漫画を描いてカプコンに送り、その頃カプコンがファン向けに刊行していた冊子に掲載してもらえたことがあります。
当時、父が持っていたものでは、手塚治虫の「ブラック・ジャック」や「どろろ」「ザ・クレーター」、ちばてつやの「ハリスの旋風」や「みそっかす」が好きでした。
特に「ザ・クレーター」はとても怖かったけど妙に惹かれていて。内容はもうほとんど覚えてないのですが。。「世にも奇妙な物語」とか「アウターゾーン」みたいな感じの短編集‥だった気がします。
モンモウ病を描いた「きりひと讃歌」なんかも、話はほとんど覚えてないし好きでも無いのだけど、陰鬱とした展開が延々と続く嫌な印象が今でも残っています。
「巨人の星」「柔道一直線」みたいなスポ根モノも楽しく読んでいましたが、柔道一直線なんかは今読むとギャグ漫画にしか見えないかも知れません。大噴火投げとかスポーツとして完全にアウトでしょ。。
高校時代が多分人生で一番沢山漫画を買っていた時期だと思います。メジャーなものばかりでしたが、大きい本棚と押入れに積み上げたダンボールに一杯の漫画がありました。
この頃ハマってたのは「スラムダンク」、横山光輝の「三国志」、「月下の棋士」「永沢くん」「マスターキートン」「企業戦士YAMAZAKI」「魍魎戦記MADARA赤」などだった気がします。
「寄生獣」もこの頃だったかしら。。少年ジャンプのような少年誌だけでなくアフターヌーンやスピリッツが購読範囲に入ってきてる感じですね。
ちなみに浦沢直樹の作品の中では「マスターキートン」が一番好きで、田島昭宇の絵は「MADARA赤」の頃が一番好きでした。
しかしその後、阪神大震災で家が全壊し、無事だった本も引越し時にブックオフで全て売ることになってしまいました。
あの時のカウンターで引き取られる悲しい感じは今でも覚えています。
その後は漫画を買うペースはかなり減っていったのですが、それでもちょこちょこ買っては本棚がパンパンになり、ブックオフなどで売って減らすというのを繰り返すのですが、そうすると本棚には「残しておきたい作品」が残り、その本棚は自分にとっての名作純度が高まっていく訳です(とは言ってもジョジョもAKIRAもナウシカもすでに手放してしまったのでどれくらい純度あるんだろと、投稿したあとから思いましたが‥)。
そうこうして今に至るのですが、近年は技術書を買うことが増えたこと本棚の圧迫が厳しくなってきていて、そろそろバッサリと断捨離を決行して部屋をスッキリさせたい気持ちが高まって、ブックオフの宅配買取を予約しました。便利ですね。。
‥ということで、せっかくなので所持している漫画をメモっておこうかと。
残しておきたい漫画候補はこちら。
寄生獣
ヒストリエ
ピンポン
D-LIVE!
CLOTH ROAD
べしゃり暮らし
ヒカルの碁
悪の華
ハイスコアガール
こうやって俯瞰してみると現実世界や現代社会が舞台のものばかり。。
完全ファンタジー世界なのは「CLOTH ROAD」くらいで。
「べしゃり暮らし」は読むと涙ぼろぼろ出る系です。やばし。
「ヒカルの碁」もサイがいなくなるところは何度読んでもかなり心を揺さぶられます。対局も熱気が伝わって好き。
「悪の華」はTVアニメになった中学時代よりも高校以降の話の方がずっと好きでリアリティが高くてぐっときます。キャラクターの心理描写が非常に分かりやすく伝わってくる感じが丁寧で感心させられつつとても良いなと思います。
この中で完結してないのはハイスコアガールの他にはヒストリエ‥
最近は熱がかなり下がってきてしまっていますが‥それでも続きを楽しみにしています。
主人公が死ぬところまで続くのかな?
そして、ここいらで処分してしまうかーというのはこちら。
レベルE
HUNTER X HUNTER
ワンピース
スラムダンク
デスノート
うしおととら
スプリガン
のだめカンタービレ
蟲師
新暗行御史
皇国の守護者
ワイズマン
シドニアの騎士
ぼくは麻理のなか
ソラニン
おやすみプンプン
ナナのリテラシー
銭
エンゼルバンク
大東京トイボックス
座敷女
コックリさんが通る
童夢
岩明均の短編など
これらが全て自分にとって名作なのかと言えばどうか分からないのですが、でも "絵が好き" とか "お金の仕組みの話が好き" とか "人に勧めるために取ってある" とか何か引っかかる理由があるものになるかと思います。
なんか自分の性癖を晒すような恥ずかしさがありますが‥
並んでるタイトルがメジャーなものばかりだとそれはそれで恥ずかしいみたいな気持ちもあり‥
「うしとら」は子供がいれば読ませたい漫画。
「ワイズマン」は固定観念を打ち破れば何でも思いのままっていう感じの内容で、映画マトリックスに通じるところがあってとても好き。
「皇国の守護者」は絵が気になって買ってハマり、漫画の続きが待てなくて小説版を買って読んでいたという、小説を読まない自分には珍しい作品。小説も今あります。テレパシー要素はちょいとチートな気が。
この他にもっと前に処分してしまったり、漫画喫茶で読むので済ませているけど好きなものとかも沢山あります。
例えば岡野玲子の「陰陽師」とか志村貴子の「放浪息子」なんかはお話も好きですが、絵や空気感が特に好きでした。
そういう意味では「蟲師」も処分するのは忍びないのですが‥
絵的に一番好きなのはokamaの「CLOTH ROAD」山田章博の「East of Beast」鈴木康士の「Purgatory Kabuki 1」です。
「めぞん一刻」は名作だと思います。
「志之ちゃんは自分の名前が言えない」もいい。。
それからファミ通に連載されていた「しあわせのかたち」や「大人のしくみ」も好きでした。"しあわせのそねみ" の回の玉吉とチョリソーが好き。
近年はあまり漫画を読まなくなってきていて自分でも寂しい限りなのですが。。
TVアニメが良かったら原作を読んだりするのと、コンビニで立ち読みするくらいで。
今は先週から連載が始まった花沢健吾の「アンダーニンジャ」が久々に続きが気になっています。
ただ、最近は漫画で気になったものはkindle版を購入することが増えてきたので、気持ち的には紙の本がやっぱり好きだけど、本棚を圧迫しないのと売らなくて済むのはありがたいなと。