ゲームエフェクトデザイナーのブログ | A Real-Time VFX Artist's Blog

About Making Materials on UE, Making Tools with C#, etc

BISHAMONの最初のステップ

BISHAMONの体験版をインストールしてみたは良いけど、エフェクトを作るのは全く初めてで「手始めに何を作ればいいのか?」と思った人には、まずは3Dモデルは用意せずに2Dの絵素材だけを用意してアニメーションを作ってみることをオススメします。

絵素材は、BMPPNG・TGAで保存できればどんなペイントソフトで用意してもOK。
PNGなら透過させたまま作成できますし、TGAならアルファチャンネルを持てます)


例えばPhotoshopで背景レイヤーを削除して、白い玉と白いリングの2つの画像を作成したものが下図になります。こちらをPNGで保存します。

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それからBISHAMONで読み込んで、白い玉が拡大して消えると同時に今度は白いリングが現れて消える‥というアニメーションを付けてみたのがこちら。

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Rootノードにクアッドエミッターを2つ追加したシンプルな構成になっています。

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さらに、ヌルエミッターを追加して親にして2つのエミッターを1セットにした上で、周辺に散らばるように沢山出してみます。
色のアニメーションも加えてみたものがこちら。

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ノード構成では、ヌルエミッターが親になっています。

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さて、これでは面白味が無いのでハートの画像を追加で作成してみました。
テキストツールで「はーと」と入力して記号に変換すると簡単に作成できます。

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2Dの絵素材でも、ビルボードさせずに3D空間上で回転させることもできます。
そうするとハートがくるくると回転するアニメが加わって豪華になりました。

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1つクアッドエミッターを追加して構成はこのような感じになりました。

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BISHAMONゲームエフェクトデザイン入門に収録しているこちらのデータも、中央に1つお椀型のモデルを置いてる以外は全て2Dの絵素材です。

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‥というように、2Dの絵素材だけでも立派な3Dエフェクトは作れます。
まずはそこからスタートしてみてはいかがでしょうか!

具体的なBISHAMONの操作方法やエミッターの設定手順については公式のチュートリアルビデオをご覧頂ければと思います。